近年多発しているモバイルバッテリーやリチウムイオン電池搭載製品の発火事件が気になっている人「自分のモバイルバッテリーは大丈夫か心配。。」
本記事の内容
-
モバイルバッテリー事故が増えている理由とは?
-
消費者庁公式サイトでリコール情報を確認する方法
-
リコール対象のモバイルバッテリーを持っていた場合の対応策
-
モバイルバッテリーを使用しない方がいいケースとは
-
処分方法を間違えると危険?正しい廃棄の手順を解説
-
安心して使うためのモバイルバッテリー選びのコツ
-
まとめ:日常的に使うものだから最新情報をこまめにチェック
1. モバイルバッテリー事故が増えている理由とは?
ここ数年、モバイルバッテリーによる事故や火災のニュースが増えています。
スマートフォンの普及とともにバッテリーの持ち運びが一般化しましたが、
その利便性の裏に潜むリスクを見逃してはいけません。
特に多いのが「発煙」や「発火」などの事故です。
原因は、過充電や落下による内部破損、粗悪品の使用などが挙げられます。
また、モバイルバッテリーをはじめとしたリチウムイオン電池搭載製品の事故は
2020〜2024年の5年間で1,860件もあり、1,587件が火災事故につながっているとのこと。
リチウムイオン電池搭載製品
・モバイルバッテリー
・電動アシスタント自転車
・充電式掃除機
・ワイヤレスイヤホン、スピーカー
・携帯用扇風機 など
安全に使用するためには、「正しい使い方」と「製品の安全性」への理解が不可欠です。
次の項では、具体的にリコール情報をチェックする方法をご紹介します。
2. 消費者庁公式サイトでリコール情報を確認する方法
モバイルバッテリーの事故を防ぐためには、
まずは「自分の持っている製品が安全かどうか」を把握することが重要です。
そのために活用したいのが、消費者庁の公式HPです。
消費者庁では、リコール対象になった製品を一覧で公開しています。
「製品安全ガイド」というページから、「モバイルバッテリー」や
メーカー名を入力すれば、対象商品がすぐに検索可能です。
■消費者庁(リコール情報サイト)🔗:https://www.recall.caa.go.jp/result/index.php?screenkbn=01&category=2
リコール対象かどうかを確認するには、消費者庁のリコール情報サイトにて
次の情報を準備しておきましょう。
・メーカー名または販売元
・型番やモデル番号(パッケージや本体に記載)
・購入時期
これらの情報を入力することで、自分のバッテリーが該当するかがすぐに分かります。
3. リコール対象のモバイルバッテリーを持っていた場合の対応策
もし自分のモバイルバッテリーがリコール対象だった場合は、
すぐに使用を中止してください。
特に、発熱や膨張が見られるものは非常に危険です。
対応策は各メーカーによって異なりますが、多くの場合、以下のような対応が取られています。
・返品・回収
・返金または交換
・注意喚起と使用中止の案内
消費者庁のページには、リコール製品の詳細だけでなく、
メーカーの問い合わせ先や回収受付のURLも記載されています。
面倒でも必ず確認しましょう。
放置して使い続けると、自分だけでなく周囲の人にも被害を及ぼす可能性があります。
ちなみにAmazonで購入した商品がリコールになった際は
周知のメールが来ることが多いようです。
4. モバイルバッテリーを使用しない方がいいケースとは
消費者庁の公式HPで注意が喚起されているので確認することをお勧めします。
すべてのモバイルバッテリーが安全に使えるわけではありません。
使用時の注意点として以下のようなものがあります。
・表面が膨らんでいる(危険なため使用を控える)
・焦げた臭いがする(危険なため使用を控える)
・水に濡れないように使用する
・落下や衝撃を与えないように使用する
・高温で使用しないようにする(夏場や車の中は特に注意)
こうしたバッテリーは内部のリチウムイオンが不安定な状態になっている可能性があります。
一見問題なさそうでも、突如ショートや発火を引き起こすリスクがあり、とても危険です。
また、極端な高温・低温の環境下での使用も故障や事故の原因になります。
夏場の車内など、温度が上がりやすい場所での放置は絶対に避けましょう。
5. 処分方法を間違えると危険?正しい廃棄の手順を解説
モバイルバッテリーは「可燃ごみ」や「普通の不燃ごみ」として捨てることは絶対にNGです。
中にはリチウムイオン電池が使われており、廃棄方法を誤ると発火や爆発のリスクがあります。
正しい処分方法は、以下のようになります。
・家電量販店や携帯ショップの回収ボックスを利用する
・メーカーの店舗に持ち込む(回収している店舗の場合)
・自治体の「小型充電式電池リサイクル」制度を活用する
・資源回収ステーションなど指定の場所へ持ち込む
6. 安心して使うためのモバイルバッテリー選びのコツ
事故を未然に防ぐには、最初から「信頼できるバッテリー」を選ぶことが重要です。
購入時に以下のポイントをチェックしましょう。
・PSEマーク(電気用品安全法適合)があるものを購入する
・メーカーや販売元の信頼性(国内企業、サポートの有無)
・容量表記や製品説明が明確に記載されているか
・価格が異常に安すぎないか(粗悪品の可能性あり)
また、最近では「過充電防止機能」「温度管理機能」など、
安全対策が強化されたモデルも多数あります。
レビューや評価も確認し、実績のある製品を選ぶと安心です。
さらに、購入後も定期的に状態を確認し、「膨張」「異音」「発熱」などの
異常がないかをチェックしてください。
道具は便利に使ってこそ意味がありますが、
安全性を軽視すれば大きなトラブルを招くことになります。
7. まとめ:日常的に使うものだから最新情報をこまめにチェック
モバイルバッテリーは、スマートフォンやタブレットなどを外出先でも
使えるようにする便利なツールです。
しかし一方で、リスクが潜んでいることを忘れてはいけません。
事故を未然に防ぐためには、
・消費者庁HPでのリコール情報チェック
・正しい処分方法の実践
・信頼できる製品選び
といった基本的な知識が大切です。
自分が使っているバッテリーが安全かどうか、いま一度見直してみてください。
そして、もしご家族や友人が古いバッテリーを使っている場合は、
この記事を共有することで事故を未然に防げるかもしれません。
便利な道具だからこそ、安全に、そして正しく使う。
それがモバイルバッテリーと上手に付き合う第一歩です。